先日11月17日講演会にて九州大学遺伝糖尿病分野の稲田明理先生の講演を聴きました。

2012-12-30

稲田先生は正式な所属講座は九州大学医学研究院先端医療部門糖尿病遺伝子分野の准教授です。先生は2002年から約5年間はアメリカのボストンにあるジョスリン糖尿病センターで研究をされました。講演の冒頭はボストンの紹介とジョスリン糖尿病センター紹介いただきました。上記の写真はジョスリン糖尿病センターの建物です。

ジョスリン糖尿病センターでは膵臓内のインスリンを産生細胞の分化の研究をされました。その結果インスリンを出す細胞はアミラーゼなどの膵液がでてくる膵管の細胞、膵管上皮細胞から発生することを見いだされました。さらには膵管上皮からβ細胞から分化する機構を解明されています。膵臓内でβ細胞が新しくできるお話しでした。インスリンの産生細胞をつくる薬の実験も進んでいて、近い将来β細胞をつくる新しい薬ができる可能性のあるお話しでした。

稲田先生の講演は基礎的なお話しでしたので、皆さんに理解を深めていただくために院長が講演の前後に解説を行いました。最後に質問コーナーも設けて活発な議論が行われました。

次回の第4回市民公開講座は3月2日(土)で講師は大分大学医学部教授濱口和之先生にお願いしています。ご期待下さい。

 

 

 

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